宅地建物取引士を目指してみよう!!

勉強

宅地建物取引士とは

宅地建物取引士とは、街の不動産店舗に一定数常駐が必要とされる、不動産取引の専門家の資格

宅地建物取引士(以下宅建士)にしかできない仕事が、3つ。不動産取引の際の重要事項の説明、重要事項説明書への記名押印、契約書への記名押印

実生活で考えると、不動産取引の際に最終的に責任をもって説明をしてくれる人といったところだろうか。

宅建士になるには

宅建士になるには、いろいろと手順を踏まないといけない。

  1.  宅建士試験に向けて勉強する
  2.  宅建士試験を受けて、合格する
  3.  2年の実務経験を得る(試験前に2年の経験、登録実務講習を受けてもOK)
  4.  宅建士登録の申請をする
  5.  宅建士証を申請する
  6.  宅建士証を交付してもらい、晴れて宅建士として活動できる

単純に試験に合格すればいいというものでもないみたいですね。

結構なステップがあり、お金もかかりそう・・・

宅建士になるための費用

順番にどれくらいの費用が掛かるのか見てみよう。ここでは、不動産業界に勤務したことのない一般人を前提として考えてみる。

学習費用

まずは、勉強するための参考書費用。一般的に考えると、参考書1冊、問題集1冊は最低限必要になるだろう。人によっては専門の塾に通いながら取得することもあるだろうが、趣味での取得を考えると、参考書で済ませておきたいところ。

法制の改正などを考えると最新の本を買って勉強するべきなのでしょう。もろもろの本の購入費用で5,000円~10,000円はかかるでしょう。

宅建士試験

宅建士の試験は一般財団法人不動産適正取引推進機構が実施していて、受験料は7000円

一般財団法人 不動産適正取引推進機構 | 宅建試験 | 宅建試験のスケジュール
不動産取引に関する紛争の未然防止を図るとともに、消費者の保護と宅地建物取引業の健全な発展に寄与することに努めております

年に1回の10月にしか開催されないので、そこに照準を合わせて勉強していく必要がある。今年(2020年)はコロナの影響もあり、試験は10月と12月に分散する見込み。12月になると試験日が先になり勉強期間が延びるので、ありがたいのか、忘れないために維持しないといけない2か月になり迷惑なのか・・・

実務経験

合格した後の登録を行うためには2年の実務経験が必要。不動産業界に関係のない人が趣味で取得する場合には2年の実務経験相当として、講習(登録実務講習)を受けなければいけない。

登録実務講習は機関により異なるが1~2日で、費用は2万円程度。最後に修了試験があり、その場或いは後日合否が連絡される仕組みになっている。

登録手続き

資格を有効にするために、都道府県知事に登録を行わなければいけない。登録には登録手数料を支払う必要があり、その手数料は37,000円!!!

これは高い!!!

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001qe90-att/2r9852000001qefk.pdf

他の資格と比較しても登録手数料は高額だ。総合旅行業務取扱管理者のように登録不要の資格もある中、30,000円オーバーは高額なほうだ。

しかも申請書を出すだけではなく、いろいろと追加で必要な書類がある。

宅地建物取引士資格登録の申請について | 公益社団法人愛知県宅地建物取引業協会_不動産業界最大のネットワークを誇る宅建業界開業の力強いパートナー
公益社団法人愛知県宅地建物取引業協会(愛知宅建)は、愛知県知事認定で設立された公益法人で、県内約5,600会員で構成され、地域に密着したより良い環境づくりに貢献しています。
  • 登録申請書
  • 誓約書
  • 身分証明書
  • 登記されていないことの証明書
  • 住民票
  • 宅建士試験合格証書
  • 実務経験を証明する書類
  • 収入証紙(37,000円分)
  • 印鑑
  • 顔写真

この中で、注意が必要なのは2つ。

一つ目に、身分証明書は運転免許証などの証明書のことではなく、本籍地の市区町村の長が発行する公的な証明書のことである。証明書の本文には、成年被後見人や被保佐人でない、現在破産者ではないことの記載が必要。

二つ目に、登記されていないことの証明書は法務局に依頼しなければいけない書類。判断能力に問題がないことを証明するための書類。

法務省:登記されていないことの証明申請(後見登記等ファイル用)

他に住民票など各種書類を集めることで初めて申請が可能になる。結構な手間である。

交付手数料

登録が済んで、最後に宅地建物取引士証を交付してもらうことで、初めて有資格者として活動できる。交付申請手数料は4,500円かかるが、もはやここまでの金額があまりに高くて、4,500円は誤差範囲のような金額ですね。

この宅地建物取引士証を手に入れて宅建士への道が完結する。

更新手数料

宅建士になっても、まだまだ資格のためのお金はかかる。

宅地建物取引士証には有効期限があり、5年で更新時期を迎える。更新時には連絡が来るので、更新手続きのしていく必要がある。

更新の講習の費用が16,500円に加えて、宅建士証の交付申請手数料4,500円も必要になる。合わせて更新の度に2.1万円かかることになる。

合計

これらをまとめると、一般人が宅建士として登録して、宅建士の免許証を入手するためかかる費用は・・・

  • 参考書 5,000円~10,000円程度
  • 受験料 7,000円
  • 登録実務講習受講料 20,000円程度
  • 資格登録手数料 37,000円
  • 宅地建物取引士証の交付申請手数料 4,500円
  • 試験会場までの交通費
  • 証明写真費用
  • 書類取得費用
  • ・・・

どう頑張っても7万円の出費は覚悟しないといけない。資格としての人気度に比べ、出費が非常に大きい。

不動産業界の人が主であろうが、毎年20万人以上が受験する人気の資格でありつつ、資格の有効化に必要な費用は大きすぎる。。。

それだけ、不動産取引は金額が大きく、しっかりとした制度の下運営しなければいけないという国の姿勢の表れなのであろう。

最も、不動産会社に所属している場合は、費用を会社が負担してくれることが多いでしょうから、あまりお金について気にしないのでしょうが・・・

資格の有効期間

合格すれば、資格としては一生有効なので、登録は必要に迫られてからということでもOK。なので、一般の人はほとんど合格で終わりだろう。

合格後1年以上経過してから、登録申請をする場合は、法定講習として研修を受けなければいけない。この場合は、研修費用として1万円程度が必要になる。

今回の宅建士チャレンジ

今回は6月中旬に思い立ち、勉強を開始。試験が10月なので4か月で独学で仕上げるという算段。無理ではないが必死にならないといけない予感。。。

今年は試験会場の確保の都合上、12月に試験ということになる可能性もあるらしく、そうなれば半年の勉強が可能になる。

それでも、一般には勉強時間が不足する可能性もあり、果たして合格できるのか。頑張ってみたいと思います。

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