FPの勉強
FPの試験科目は6つ
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業継承
FPへの勉強の中では不動産について勉強する箇所があるのです!!
FPの勉強の不動産部分と宅建士の不動産部分の重なり具合を見てみる。
FPの不動産科目の内容
日本FP協会の2級の出題範囲のうち、不動産に関するところの内容を抜粋すると、以下になる。勿論FPの1級になれば、さらに細かいことを勉強するだろうが、一般的に目指すと思われる2級のレベルで比較してみる。
- 不動産の見方
- 不動産の取引
- 不動産に関する法令上の規制
- 不動産の取得・保有に係る税金
- 不動産の譲渡に係る税金
- 不動産の賃貸
- 不動産の有効活用
- 不動産の証券化
- 不動産の最新の動向
FPなのでお金にかかわる内容がメインですね。
宅建士への勉強では取引に関する内容を勉強するので、重複するところとあまり出ないところがありますが、具体的に見て行きたいと思います。
宅建士のメインは不動産に関する法令上の規制
FPのテキストを見返してみると、宅地建物取引業法に関する内容や、都市計画法、建築基準法などに関する内容は扱っている。しかし、内容はあまり深入りはしていない。
例えば、都市計画法では、13の用途地域の紹介はあるものの、実際に建築してもよいもの、いけないものの一覧はない。そこまで詳細は問われないということですね。
13の用途地域
日本の国土のうち、都市計画区域の中の市街化区域を分けている区分のこと。住居系・商業系・工業系に分かれ、そこからさらに細分化される。例えば、住居系だと、第1種低層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域などと建築してもよい建物を規定する地域区分がある。
FPでのメインはお金の話
FPのメインはお金の話。なので、宅建士の試験ではあまり詳細が問われない税金のところはFPでは詳しく勉強する。
FPでは不動産取得時の税金(不動産取得税)や、不動産を所持しているときの税金(固定資産税)などの税率とその減免措置については詳しく勉強する。
そしてFPでしか出てこないのは、不動産の証券化の話。不動産に投資した時の利回りの計算手法などについて勉強する。この点は取引の専門家である宅建士には関係のない話ですね。
まとめ
FPでの学習内容から、宅建士での学習内容との差を見てみたが、学習することがお金に関することなのか、取引に関することなのかで大きくベースが異なることから、勉強する範囲が違うことが見えてきた。
細かいことまで勉強しないといけない宅建士のほうが勉強は難しいかもしれないが、コツがつかめれば、すいすい進められるだろう。
逆にFP2級は範囲が不動産に限らず広いので、それぞれの分野での「経験」がないと苦しいかもしれない。