総合ディスカウントストアのドン・キホーテ(以下ドンキ)ではポイント制度としてmajicaがあるが、どこまでお得なのか検証してみた。
ドンキとは
ドンキは激安を売りにしている総合ディスカウントストアである。店舗により品ぞろえは異なるが、日用品を主としていて、食料品も扱ったりする。
営業時間も朝から深夜までで、日付が変わっても営業していることが多いため、夜遅くどうしても必要なものがあるときには便利なお店。
社名は正しくは、ドン・キホーテであるが、ロゴはドン.キホーテと、ピリオドが正しい。
店内に入ると、商品が所狭しと置いてあり、通路も狭く、とにかく品物にあふれている。なので、店舗面積の割にはたくさんのものがあるため、欲しいものが見つかる可能性が高い。
majicaとは
ドンキでは独自カードとして、majicaを発行している。majicaはポイントカードではなく、電子マネーと同じプリペイドカードであり、チャージしないと使えない仕組みだ。
ここで、注目したいのは、majicaは利用するとポイントがたまるのではなく、チャージすると、ポイントがたまることである。
同じ小売業のイオンが発行するwaonは利用ごとにwaonポイントがたまる仕組みになっているが、majicaでは、利用しなくても、チャージするだけでポイントがたまる。この点は決定的に違う。
majicaを入手するためには
majicaを入手するためにはドンキでカード代100円を支払い、購入しないといけない。ありがたいことに100ポイント付与されるため、実質無料で入手が可能だ。
また、ドンキ以外にも、アピタ、ピアゴの各店でも入手が可能。これは、ドンキの親会社がユニーを買収し完全子会社にしたため、可能になった。もちろん、アピタ・ピアゴでもmajicaは使用可能だ。
majicaにはご当地限定の図案のものもあり、コレクションしていくことも可能。ものによっては、1枚300円のものもあるため、購入で100ポイント付与されても200円のマイナスになることもあり得るので注意が必要。
アピタ、ピアゴでは独自のデザインで発売しているため、ドンキのペンギンは乗っていない。これは、Suicaを臨海線で購入するとりんかるが乗っていて、Suicaのペンギンを見ないのと同じですね。
majicaの特典
majicaの主な利用される特典は4つ。
- チャージ毎にポイントが付与される。
- 年間購入金額に応じた特典が得られる。
- 会員価格で購入できる。(ドンキだけ)
- 1,000円以上購入すると、端数を切り捨ててくれる。(5円単位、ドンキだけ)
チャージでポイント
チャージはドンキ、アピタ、ピアゴの店舗のレジでできる。チャージすると、チャージ金額の1%がポイント付与される。常時1%還元というところでしょうか。
会員ランク
会員ランクは最初の利用月を含めた12箇月の期間での利用額で判断される。
1年間に20万円以上利用すると特典を享受することができるが、20万円では、雨の日に傘を無料で利用できるだけで、あまりありがたみはない。
1年間に50万円を利用すると、チャージのポイントが2倍になるため、メリットを感じ始められるだろう。クレジットカードで考えると、還元率2%となれば、お得と感じるレベルであるため、生活費をすべてドンキに一本化する覚悟があれば、お得だろう。
この会員ランクはmajicaカードさえ提示すればmajicaで支払う必要はないので、クレジットカードでの支払いでも買い物金額は積算される。
最初の1年目はmajicaの提示だけで買い物金額を増やし、50万円を突破出来たら還元率のあがるmajicaでの支払いに切り替えるという作戦も可能だ。
100万円の利用まで行けば、便利な特典も手に入り、還元率もお得なレベルになるが、すべての支出をドンキに集中させないと、かなり厳しいだろう。ほとんどいないのではないかと想像される。
会員価格で購入
これはドンキだけの特典であるが、欲しいものがたまたま会員特価で安ければいいが、そうでなければ、あまりメリットのないことかもしれない。
これもmajicaの提示だけでOKだ。
端数のポイント切り捨て
1,001円以上の買い物の時、一の位が5未満は0に、5以上の場合は5に切り捨ててくれるというもの。端数をうまく調整すれば会計の度に4円の節約が可能だ。
これもmajicaの提示だけでOKなのがうれしいポイント。
majicaのクレジットカード
majicaのクレジットカード、majica donpenカードも存在している。年会費は初年度無料、2年目以降も前年に1回でも利用があれば無料という、一般的な条件だ。
ブランドはJCBなので、海外での利用は不向きだが、ドンキ専用で使うと思われるため、あまり関係ないだろう。
このクレジットカードの最大の特徴はwebからチャージ出来て、その場合は、クレジットカードのポイントをためることができるため、還元率が+0.5ポイント上がることにある。
ドンキ以外での利用の還元率は0.5%であり、買い物金額の合計に加算されるわけでもないので、お得感はない。
ポイントの注意
付与されたポイントの有効期限は1年。なので、ポイントは貯めることなく入ったらすぐ使うのがいいだろう。貯めておいても増えるものでもないので、使うのが賢明。
なお、チャージした残高の有効期限は最終利用から2年なので、引っ越しなどでドンキを離れる際には残高を空にしておきたい。
実際にお得なのか
本当にお得なのか考えるうえで、ポイントとなるのは還元率。
一般的なクレジットカードでの還元率は0.5%であることを考えると、十分にお得だ。ただ、高還元率クレジットカードでは1%以上になるので、50万円以上ドンキで利用する予定がない限り、お得とは言えなそうだ。
ただ、majicaのカードがあれば、ほとんどのメリットを享受できるので、majicaを作っておいて、支払いはクレジットカードにすれば一番賢い。
利用を固めて1年間に50万円に到達したときは翌年からチャージした残高で支払えばお得になる。50万円以下なら、引き続きクレジットカードで支払えばOK。
majicaのクレジットカードはドンキ専用として使う場合に限りお得なので、ドンキですべて買いそろえるというつもりがない限り、他のカードのほうがお得だろう。
結果、ドンキのmajicaは作って損はないが、メリットはほぼないと思ったほうがいいだろう。